架空の思い出をなぞって

2021年5月29日土曜日

新メイン世帯 茶番

十八日目とするべきか、季節ごとにするべきか、悩みが尽きない今日この頃のメイン世帯。
本日は休みのマーレ、乾燥機に入ったままの洗濯物を取ってくれる。
「ついうっかり入れっぱなし、って多いよな」
あちこちに洗濯機があるから私もどれが回っているのか把握出来ていない現状。
バノッサとムスターファはお喋り中。
双子は二階に集結、ヴァンジェはリンゴの香りがする炭酸水を飲んでいた。
「香りが強調されてるけど、じゃあ味は?っていうと普通だな、普通にうまい」
ラピッツの論理学スキルが9に!
また寝起きからチェスをやっていたのか。
「朝から頭を動かしてた方が俺は調子がいいんだよ、準備運動だな」
ちょうど移動しようとしていたヴァンジェに作曲した物の使用許可を出してもらう。
「やっぱり忘れてたな」
それでも今回は早めに思い出せたから許して。
アルトに昨日ヴァンジェが釣ってきたバスで、バスの黒焼きを作ってもらった。見ているだけでおいしそう。
自分の朝食を作っていたはずのバノッサは、おいしそうな料理の気配を感じ取ったのかそっちを食べに行ってしまった。残されたエッグ&トーストはそっと冷蔵庫に入れておこう。
ラピッツとヴァンジェがお話していた。
「チェスってそんなに面白いのか?」
「聞くか?まずチェスの成り立ちからになるけど、語り始めたら終わるまで寝かせられないぜ?何しろ歴史があるからよ」
「…もうちょっと手順を飛ばして、初心者向けの説明にまとめてくれるとありがてーなぁ」
アルトは出勤まで三時間、でも三時間ではスキルも上がらないだろうから時間までゆっくりしてておくれ。
(助かった…)
ヴァンジェは魔法の練習、今日はあんまりいい天気じゃないからね。
「それはいいけどそろそろ中休みとかもらえたりしねーの?これだけ頑張ってるんだし」
もーちょい待って。
今日はムスターファと
「ん?」
マーレにちょっとお出掛けしてもらいたいのだ。
「どこに行かせる気だよ」
という事でここからスタート!
「スタート、って…どういう事だ?」
「マーレ、こっち」
「どこまで行かせんだよ!」
「今、半分くらい」
「ハァ!?」
「おーい、ムスターファ…」
「あと少し」
「…ぜぇ、まだ走らせんのかよ」
「もう着く」
「着いた!」
「…着いた、って」
「なにこれ」
「魔法の国、行くための、門。行こ」
「ふーん…魔法の国ねぇ」
「ちょっ、ムスターファさん!?急に消えんなし!!オレも行くから待てっての!!」
という事で!
やってまいりました!
魔法の国!!
「な に こ れ(二回目)」
「魔法の国」
ムスターファとヴァンジェ、そして何故かアルトはここに簡単に来られる便利アイテム「グリマーストーン」を持っているけどマーレが持っているはずもなく。大人しくグリマーブルックにある魔法薬と調合(バー)から走って来てもらいました。
オレ、買い物ある。マーレ、自由にしてて」
「…おう(自由にしてろって言われてもなぁ、何すりゃいいのかも分かんねーし…どうすっかな)
目的はお買い物、ムスターファ一人でも問題はないんですが。本編開始前にちょっと番外的に遊んでいた子育て世帯の事を思い出しまして。



ーー思い出を振り返るーー

バノッサ・マーレ・ラピッツが幼児になり、アルト・ヴァンジェ・ムスターファに子育てをしてもらうという何とも俺得なプレイ。
魔法の国にも、この時六人で行きました。
ちびっ子たちは場所が変わってもやる事が変わる訳ではなく
バノッサはともかく、マーレとラピッツが大人しくしている訳がない。
ヴァンジェとムスターファが魔法を教えてもらいに行ってしまい、残されたアルトが一人で
三人の面倒を見られるはずもなく。
ラピッツは早速散らかし
マーレはアルトを見るために長い階段をうんしょうんしょと降りていた、SSを眺めているだけで大変だった時を思い出す←

この時は幼児たちに魔法を使っているのを見せたことがなくて、特に反応もないのかなーと自堕落に過ごしつつマーレだけを成長させた日。
ヴァンジェが壊れていたステレオを実用魔法「シューリ」で直した所
マーレが目ん玉ひん剥いて驚いて
その流れでいつか一緒に魔法の国へ、と脳内茶番で約束していたという。







子育て時代の記憶も思い出もないけど、何となく二人に約束を果たしてもらった所で後半なのだ!






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