秋の七日目、夜の自宅。
「おかえり」x4
「ただいま」x2「どうだった、コモレビ山は」
「紅葉がすごくキレイだった、空気も澄んでいて景色も良くて本当に行って良かったと思っているよ」
「それで今度は他の場所にも行くことにしたんだ」
「そうか、そいつは良かったなぁ」
「これでオレの肩の荷も下ろせるか…」
「一体何の話を…」
「アルト、アルト!」
「ん?どうした、ムスターファ」
「デート、楽しかった?」(あっ、純粋枠がつっこんで行った)
(いいぞいいぞ)
「………デート?」
「………デート?」
「あ、これは完全にその発想はなかったって顔だ。弟としてどう思う?」
「…兄貴ならそれも有り得るんだよなぁ、今まで現状に満足して日和っちまう事が多かったから」「なんだ、俺らはてっきりそうだと思ってたんだぜ?」
「…そう、とは?」
「だーかーら、デートだよデート!今日はそのつもりで二人で出掛けたんだなって」「………」