秋の七日目、とある場所。
R R R R R R R…
「ラピッツくん!久しぶり、元気にしてた?あの子も元気でやってる?」
「え、今日コモレビ山に出掛けたの?友達と二人で?……懐かしいなぁ、昔家族で行った事があるのよ。あの子が覚えているかどうかは分からないけどね」
エノラ・メルティニオス(現在44歳)
『おとしゃ、どこいくの?』
アルキア・メルティニオス(24歳)
『そい!!』
『ほーら、バノッサ!シューッ!!』
『しゅーー!』
「ちょうど家族で休みが重なって、せっかくだからってアルキアが張り切っちゃって!」
「Del Sol Valleyではあそこまでの雪も積もらなかったからバノッサも楽しそうだったわ」
『んと、んと…うきだうましゃ、ばのと"おともらち"になってくえうかなぁ』
「私も楽しくてつい本気で遊んだなぁ」
『ウチの子と奥さん、天才では…』
「アルキアは今でも笑っちゃうくらいに親バカで、あの子をとても可愛がっていたわ」
「私はそんな二人を眺めているのが大好きだった」
『しゅーー!』
「ちょうど家族で休みが重なって、せっかくだからってアルキアが張り切っちゃって!」
「Del Sol Valleyではあそこまでの雪も積もらなかったからバノッサも楽しそうだったわ」
『んと、んと…うきだうましゃ、ばのと"おともらち"になってくえうかなぁ』
「私も楽しくてつい本気で遊んだなぁ」
『ほーら、バノッサ。カッコイイ雪だるまが出来たね』
『うきだうましゃ、かっくいーー』『ウチの子と奥さん、天才では…』
「アルキアは今でも笑っちゃうくらいに親バカで、あの子をとても可愛がっていたわ」
「私はそんな二人を眺めているのが大好きだった」
『ふふっ、楽しみだね』
「まあ、当の本人は私たちの気持ちなんて知る由もなく」
「ちょっと現地の人に囲まれている間にあっちにフラフラ、こっちにフラフラ」
「気が付いて慌てて探した時には麓の方にまで行っちゃってたのよ!普段は大人しくて物静かなのに、ヘンな所で行動力があるんだから」
「まあそんな感じで、コモレビ山は私たち家族にはとても思い入れがある場所になったのよね」
「まあ、当の本人は私たちの気持ちなんて知る由もなく」
「ちょっと現地の人に囲まれている間にあっちにフラフラ、こっちにフラフラ」
「気が付いて慌てて探した時には麓の方にまで行っちゃってたのよ!普段は大人しくて物静かなのに、ヘンな所で行動力があるんだから」
『もうっ…勝手にどこかに行ったらダメでしょ!』
『ごめしゃーい…』「まあそんな感じで、コモレビ山は私たち家族にはとても思い入れがある場所になったのよね」
「ラピッツくん、あの子に今度こっちへ連絡するように言っておいてくれる?久しぶりに声が聞きたくなっちゃった。…ん?友達とバノッサのアルバムが見たい?送る送る!!じゃあカレンに一緒に送ってもらうわ。今日は色々と話を聞いてくれてありがとう、それじゃあまたね」
散らばり過ぎた伏線の回収回。
紹介文にも書いたけどバノッサの母エノラは元女優、そして父親のアルキアは早くに亡くなったので母子家庭。父親不在の分頑張らなきゃと意気込んで、過保護・過干渉になった結果親子仲が拗れた(現在は修復済み)そして元女優さんなので若さは今でもしっかり保っているんです、今でもキレイなんです、そういう事なんです。
ラピッツの母親のカレンとはとても仲良し、その息子のラピッツはバノッサの過保護仲間なので割と定期的に連絡を取っています。バノッサが連絡を取らないのは反抗期ではなく、単純に距離感を測りかねているのと家族にも他人にも甘えるのが下手なだけ。
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